今日から
ロッテルダム国際映画祭です。昨日も前日祭みたいので映画やってたみたいですが、普通の上映は今日から。チケットオフィスはとっくにオープンしていたのですが、気がついたら、もうはじまっちゃいました。
顔合わせるたびに、何を見ようかって言っていた、私たちですが、Gemaは決めかねていて、Francescaはたぶんチェックもしていないよう。並んでいる時になっても、何見たら良いか窓口で聞けばいい、とか言ってましたが、そんなの窓口の人も困ろうもん。結局、私がラインナップしてきた映画を見ることになりました。うわ、つまんなかったらどうしよう。1枚9ユーロ(1500円)を4枚。
なにせ数が多いので、ザーッと斜め読みして決めました。値段が同じなので、ショートフィルムは除外。貧乏性だねぇ。子供が不幸そうなのや、恋愛どろどろ系もパス。写真見て判断しただけだけど。見たこと無い国の映画で、なんか適当におもしろそうなの選んでみました。みんなで同じの見ることになるなら、それぞれの国の映画を1本づつってのも良かったかもね。
一番見たかったPersepolisは売り切れ。そりゃそうだ、最初から目玉だったみたいです。フリーペーパーの映画祭特別号の表紙になってました。
毎日Dairy Tigerというフリーペーパーが発行されます。一部英語の記事あり。
チケットをゲットして、まずはV2へ。V2はヴェイ・トゥェイと読みます。仮面ライダーV3はヴェイ・ドゥリ。弱そう。
V2_Instituut voor de instabiele media
Eendrachtstraat 10
映画祭の一環として映像作品の展示です。Granular Synthesis のModell 5。高さ3.5m幅2.5mのスクリーンが4つつなぎになっていて、壁1面分10mがスクリーンで覆われています。リア・プロジェクション(スクリーンの後ろから投影)なので、奥行きは分かりませんでしたが、倉庫的なひろびろ殺風景な箱でした。コンクリートの床に、2人はうずもれられる大きなクッションが、椅子代わりに配置してありました。
作品は1時間で、厳密には入れ替え制ではありませんが、毎時に始まると告知されています。上映時間ほぼ1時間。映画祭にあわせて、こちらもオープニングです。入場料払って入るのは、どうかなー。
4つのスクリーンには、女性の顔(日本人パフォーマーのAkemi Takeya)が大写しにされていて、非常に細かい繰り返しをもちいて編集されています。要は、ひきつけ起こしてるみたいに、小刻みに動いています。そのため、声も意味をなさず「ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ…」と鳴り響いています。表情が変わったり、上を向いたり、それがシンクロしてたり、ランダムだったり、いろいろな要素は入ってきますが、基本的にはずっと「ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ…」ってひきつけおこしてました。
つまらないとまでは思いませんが、1時間見ろ、って言うのは暴力的でしょ。私たちは後れて入ったので30分しか見ませんでしたが、それでも長かった。音が床からの振動で感じられたので、なんとなくそれを楽しんだりもできましたが、ほとんどの人は立っていたので、長いし、しんどかったのでは?
時間が少しあったので、Schouwでビールを1杯飲んでから、Tentの3Radicalsオープニングへ。
Tent.
Witte de Withstraat 50
Paul Sharits、 Robert Breer、 Cameron Jamieのグループ展というよりは、完全に空間を区切って3つの個展という構成でした。もちろん映画祭関係なので、違った時代からRadical、急進派映像作家を集めた展覧会です。実験的な映像と、コンテや、小道具が多く見られたので、ちょっと博物的な雰囲気でした。時代と共に機材が発展して、間口が広くなったと思いますが、根っこがしっかりしている作品はちっとも古くならないし、技術だけではカバーできない要素ってあるもんだと再確認。
オープニングでは、映画祭関係のごあいさつもありました。会場でYuさんと合流したけれど、次に見る予定のものが違ったので、いったん解散。
Gema、Francescaと私は、mamaへ。こちらも.raw esperantoのオープニング。
mama
Witte de Withstraat 29-31
目玉はVincent ElkaのSHO(U)T。マイクに何か言うと、画面の女性の画像がリアクションするというもの。感情がどうこう、という説明ですが、ただ声の大きさに反応してるだけの気がする…。どなると感情的になって、あちらも声を荒げてますが、声が小さいと反応鈍いし。無機物なイメージとミックスされた女性の画像は、まあ、きれいなデキだったと思いますが、インタラクティブ・アートって言われると、いまいち。
おなかもすいたので、Oude Binnenwegまで歩いて、カフェ・レストランに入りました。
Sijf
Oude Binnenweg 115
多国籍料理なんでしょうかね。2人はハンバーガー、私はピーナツソースのサテ(豚肉の串焼き)11ユーロ(1700円)。タイ料理かな?これと別に3人分山盛りで、フライドポテトがつきます。ごはんつくのと一緒だから。サラダもちゃんと食べたからね。
食後のビール+コーヒーの頃に、Yuさんふたたび合流。Yuさんに便乗して、リスト外だったオルタナティブ・スペースへ。
Roodkapje
Witte de Withstraart 13A
なんだか、もう閑散とした雰囲気になっていました。たべものがたくさん残ってました。他じゃたべもの出てなかったのに。でも、おなかいっぱい。残念。ポップなペインティングと、カメラとモニターをしこんだオブジェクティブなインスタレーション。すぐにクローズの時間になってしまいました。