天気も体調もぐずぐず。
翻訳を手伝ったKamielの作品の録音があるというので、体調と相談して、夜からだったし、結局顔を出す事にしました。見届けときたいし、B.a.dは来年の滞在先なので、なるべく行っておこうと思いました。外は結構な雨、上はともかく、これではズボンがびしょぬれになってしまいます。スーパーのビニールの底を抜いて、片足に2枚づつ縛り付けました。変だけど、これで大丈夫。キャップにフードと、すっかり怪しいいでたちで、勇んで出かけましたが、少し行くと雨がやんで、ただの怪しい人に成り下がったので、途中でビニール袋ははずしました。小1時間かかってB.a.dに到着。Kamielにこの前、ここで見たクオリティの低い展示はなんだったのか聞いてみたところ、ちょっとでも関わった人たちが出せるやつだったそうで、私が、びっくりしたと言ったら、僕もびっくりしたと言っていました。今回すれ違ったりした人たちは、前2回と違って愛想のいいひとばかりでした。ああ、良かった。ここは人がいっぱいいるもんね。このばらばらさ加減が、あの展示に出ていたのね。良かった、良かった。
私は、ナレーションはやりません。速攻で断りました。そんな、札幌の友達にネタを提供するようなことはしません。ナレーターは、Yuさん、美術大学院生。彼と一緒に登場です。7時に集まって、準備をしながら内容確認。てれくさい内容に仕上がっていました。断っといて良かったです。飲みながらスタート。Kamielのイメージは駅のアナウンスのような、ありきたりの読み方、ところが、英語と日本語はリズム感が違うので、もうちょっと、強弱をつけてほしい、などと言い出しました。そんなことしたら、芝居がかっちゃうけど?そんなこんなトンチンカンな打ち合わせをしつつ、なんとか1通りの素読が録音終了。
みんな腹ペコになっていたので、ピザを取ってくれました。うまかった。食べながら、オランダの生活の話や、ビザの話を聞きました。アートで食ってく話や、ビザの話しは暗くなりがちだなー。そういえば、私、いまだに、アーチストとしか出会っていないや。アートって、一発当てれば良さそうで、這い上がったり、成り上がったりできそうに思えるかもしれませんが、留学時代から今まで会った、ヨーロッパのアーチストは、ほぼみんな大学を出ています。あるいは、アカデミーとか。独学で出てきた天才には、まだ会ったことがありません。もちろん、美術史上にはいっぱいいますけど、自分も含めて、ダントツとは言えないけど続けていられる人たちは、もともとわりと恵まれた出身なんじゃないかな。国の教育政策によって大学の行きやすさが違うので、国によって差はありますが、少なくとも大学に行こうと思いつく環境には居た訳です。それとも、自分も含めて同じようなのが、吹き溜まっているってことかな?ロッテルダムのアーチスト・イニシアチブは、無人の建物を不法占拠して始まったものが、たくさんありますが、同じ大学を出たグループで仕掛けたって話ばかりです。あんがい、つまらない、夢の無い話でしょ。
夕食を済ませて、今度は音に合わせて読みます。歌なのかな、でも、メロディーラインは無くて、リズムだけ合わせて、音に乗せて行きます。全部が終わった時には11時をまわっていました。外はどしゃぶり、さすがにちょっと躊躇していたら、Yuさんたちが車で送ってくれて、Kamielが翌日自転車を届けてくれることになりました。おかげさまで、無事帰り着きました。
Kamielの作品の詳細は
アート・ストリートのページを見てください。ここの写真は実物より格好良く写ってます。ほんものは、もっと丸っちぃ感じです。